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📘 基礎編 第6章:テスト・パッケージ・製品化


🎯 本章のねらい

本章では、製品品質を守る量産工程に焦点を当てる。
ウエハ製造後の検査・モニタリング・解析・実装・出荷判定まで、量産現場で実際に行われる業務の全体像を解説する。

不良を市場に出さないこと。これが量産現場における最大の責任である。
各工程がその責任を果たすことで、製品としての信頼性と社会的信用が確保される。


📚 節構成(6.1〜6.6)

タイトル 内容概要
6.1 ETEST:工程モニタリングとフィードバック スクライブ領域のTEG測定により、VthやIdなど素子の特性を確認し、工程状態を評価する
6.2 ウエハテスト:製品品質の見極めと流出防止 リーク電流、消費電流、機能検査を通じて不良チップを確実に除去。不良流出を防ぐ「量産の盾」として機能
6.3 不良解析:物理解析による原因究明 OBIRCHやFIB、剥離解析などを用い、不良箇所の特定と構造的原因の追究を行う
6.4 パッケージ工程:実装と信頼性確保 パッケージ方式(COF含む)や実装条件に基づき、安定的な製品実装と歩留まりの維持を図る
6.5 ファイナルテスト:最終品質判定 パッケージ後の全数検査により、市場に出荷すべき製品のみを選別。不良流出を防ぐ最終関門となる
6.6 信頼性試験と製品出荷 焼きなまし(バーンイン)、温度サイクル、寿命予測、トレーサビリティ、出荷管理の最終確認工程

✅ 本章の位置づけ