アナログ/ミックスドシグナル(Analog Mixed Signal, AMS)設計は、現実世界とデジタル回路の橋渡しを担う重要な領域です。
温度・電圧・光・音などのアナログ信号を扱うためには、回路・レイアウト・システムの設計観点を総合的に理解する必要があります。
領域 | アナログの役割 |
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センサIF | センサ出力の電圧信号を取得・増幅・整形 |
電源管理 | リニアレギュレータ、LDO、電流検出回路など |
クロック生成 | PLL、VCO、バッファ等によるタイミング制御 |
通信回路 | 高周波アンプ、ミキサ、フィルタなどのRF系 |
デジタル境界 | ADC/DACを介したミックスド信号変換 |
項目 | デジタル回路 | アナログ回路 |
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設計単位 | 論理ゲート、セル | トランジスタレベル、電流源、抵抗 |
表現手段 | HDL(Verilog等) | SPICE記述、回路図入力 |
シミュレーション | 論理検証、STA | 波形解析、AC特性、ノイズ特性 |
主な指標 | 遅延、面積、消費電力 | ゲイン、帯域幅、PSRR、SN比 |
本章では、AMS設計の実務的な要素を以下の観点で解説します:
basic_blocks.md
:基本構成要素(オペアンプ、コンパレータなど)layout_considerations.md
:アナログレイアウトの注意点noise_and_psrr.md
:ノイズ・電源変動耐性の設計指標mixed_signal_interface.md
:デジタル-アナログ境界設計(ADC/DAC)© 2025 Shinichi Samizo / MIT License