jitter_and_skew.md
– ジッタとスキューの理解と対策高性能LSI設計では、クロック信号の安定性と整合性が非常に重要です。
特に、ジッタ(Jitter)
とスキュー(Skew)
は、タイミング設計における主要な課題です。
この節では、それぞれの定義、発生原因、設計上の影響、そして対策方法を解説します。
ランダムジッタ(RJ)
:ノイズや電源変動による確率的な揺らぎ周期ジッタ(PJ)
:定周期ノイズ(クロッククロストーク等)による揺らぎ問題 | 対策 |
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ジッタ | ・PLLのループ設計最適化 ・電源ノイズ対策(LDO, デカップ) ・配線誘導の抑制(シールド、GNDリファレンス) |
スキュー | ・対称クロックツリー(H-tree) ・CTS最適化(バッファ配置の均一化) ・Post-CTS STAによる再検証 |
ジッタ
は、波形観測(オシロ/アイパターン)やタイミングアナライザで評価スキュー
は、レイアウト段階で STA(Static Timing Analysis)を用いて計算可能pll_basics.md
:ジッタの主因となるPLLの構造と設計に関連clock_tree_design.md
:スキュー対策の主軸となるCTS技術