clock_tree_design.md
– クロックツリー設計と遅延最小化クロックツリー設計(Clock Tree Synthesis, CTS)は、チップ内の全てのクロック供給先に対して、同じタイミングでクロックが届くように設計する工程です。
タイミング不整合(スキュー)を最小化し、セットアップ/ホールド時間を確保することが、機能と信頼性の両面で重要です。
H型
やバイナリツリー型
のトポロジーで構築されます。バッファ挿入
やリピータ配置
によってクロックの到達タイミングを揃えます。 ┌──────┐
│ Root │ ← PLLからのクロック
└──┬───┘
│
┌───────┴────────┐
┌──┴──┐ ┌──┴──┐
│ BUF │ │ BUF │
└─┬───┘ └──┬──┘
│ │
┌───┴───┐ ┌───┴───┐
│ FF1 │ │ FF2 │ ← 各フロップへ
└───────┘ └───────┘
< 100ps
が目安。jitter_and_skew.md
にて、スキューの詳細とその対策を扱います。