CMOSや高耐圧デバイスを安定に動作させるためには、異なる素子間での電気的干渉を防ぐ絶縁構造が不可欠です。
特に高耐圧デバイスでは、高電圧による寄生トランジスタ動作やサブストレート電流を抑える必要があります。
この章では、代表的な絶縁手法である:
について、その特徴と設計上の留意点を整理します。
構造 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
N-Well / P-Well | 基本的なウェル絶縁 | 通常CMOS、低耐圧構成 |
Deep N-Well (DNW) | 深いn層で広域絶縁 | HV-CMOS、アナログ混載 |
Junction Isolation | PN接合による電気的隔離 | LDMOS・高耐圧用途・面積効率良 |
断面模式図(簡略)
P-Well(素子)
│
────┼───── N+ Buried Layer
↓
P-Sub(基板)
→ P/N/Pで寄生トランジスタが形成され得る
→ N層でガードされることで電気的遮断
ldmos.md
:高耐圧デバイスの電界制御と絶縁必要性layout_rules.md
:絶縁レイアウトとセル間設計規則© 2025 Shinichi Samizo / MIT License