HV-CMOS(高耐圧CMOS)は、標準CMOSプロセスに準拠しながら高電圧動作を可能にしたMOSデバイス技術です。
主に以下の用途で利用されます:
LDMOSが構造的に高耐圧化されるのに対し、HV-CMOSは標準CMOSの延長で制御性・集積性を重視します。
HV-NMOS構造(例)
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│ Gate │
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│ LDD領域(ドレイン拡張) │ ← 耐圧確保
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│ │ │
N+ N− P-Sub
多重ウェル構造で絶縁と耐圧を確保
用途 | 解説 |
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ゲートドライバ回路 | NMOS/PMOSを用いた高電圧FET制御(例えば12V出力) |
電源ラインのモニタ | 高耐圧入力でADCや比較器に接続 |
フルブリッジ制御 | HV-CMOS構成で上下スイッチのペア制御を実装可能 |
ldmos.md
:より高耐圧・大電流対応の構造比較junction_isolation.md
:絶縁構造の設計基盤© 2025 Shinichi Samizo / MIT License