LDMOS(Laterally Diffused MOS)は、高電圧に対応するための特殊なMOSトランジスタ構造です。
ドレイン・ソース間の距離を横方向に拡張し、電界分布を制御することで、100V〜数百Vクラスの動作が可能となります。
主に以下の用途で活用されます:
GATE
│
┌────┬────────────┬────┐
│ P │ Drift領域(低ドープN)│N+ D│
│Sub │─────────────────────┘
└────┘
← Lateral方向に拡散
項目 | 備考 |
---|---|
耐圧範囲 | 30V〜700V(構造依存) |
オン抵抗 | Drift長に比例。低抵抗化にはセル配置工夫が必要 |
ゲート酸化膜 | 通常MOSより厚膜化(>10nm)で絶縁破壊防止 |
寄生トランジスタ | 高電圧印加時のラッチアップ防止策が重要 |
hvcmos.md
:CMOSプロセス互換での高耐圧化技術layout_rules.md
:LDMOSレイアウト制約と最適化© 2025 Shinichi Samizo / MIT License