高耐圧デバイスでは、高電圧の印加そのものだけでなく、急峻な電圧変化(dv/dt)が原因でデバイスが破壊されることがあります。
特に問題となるのは:
この章では、dv/dtによる破壊メカニズムと設計・レイアウトでの対策を解説します。
モード | 発生条件 | 対策例 |
---|---|---|
ゲート酸化膜破壊 | 瞬時にVgsが上昇(誘導など) | ゲート酸化膜厚増/クランプ |
ラッチアップ | サブストレートに誘導 → 寄生npn動作 | N-Wellガードリング配置/ウェルバイアス強化 |
過電流スパイク | 外部dv/dtが内部ドライバに誘導 | スルーレート制御回路/ドレイン抵抗挿入 |
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:高電圧印加による構造的ストレスとdv/dt感度layout_rules.md
:高電圧・高速スイッチング下でのレイアウト対策© 2025 Shinichi Samizo / MIT License