ESD耐性は、製品出荷前に 国際規格に基づいた試験 によって評価されます。
設計者はこれらの試験モデル(HBM, MM, CDM)の意味と限界を理解し、実際の設計耐性と対応づけることが重要です。
モデル名 | 概要 | 主な模擬対象 | 破壊メカニズム |
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HBM(Human Body Model) | 人体が帯電してデバイスに触れる | 製造・検査中のオペレーター | ゲート酸化膜破壊など |
MM(Machine Model) | 接触した装置や治具からの放電 | テスター、ハンドラー等 | 電源ピン短絡・金属溶断 |
CDM(Charged Device Model) | IC自体が帯電し接地時に放電 | ピック&プレース中など | 高速高電流による突入破壊 |
要素 | 試験条件 | 実際の製造現場 |
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試験対象 | 単一ピン | 多ピン同時放電もありうる |
温度条件 | 室温 | 実装工程で高温/高湿の可能性 |
再現性 | 試験で安定 | 実環境ではランダム発生も |
→ 設計は“試験だけ通ればいい”ではなく、現場実態を意識すべき。
esd_failure_case.md
:ESD破壊モードと不良解析の実例へ© 2025 Shinichi Samizo / MIT License