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📏 ESD試験モデルと評価規格


📘 概要

ESD耐性は、製品出荷前に 国際規格に基づいた試験 によって評価されます。
設計者はこれらの試験モデル(HBM, MM, CDM)の意味と限界を理解し、実際の設計耐性と対応づけることが重要です。


🌩️ 主なESD試験モデル

モデル名 概要 主な模擬対象 破壊メカニズム
HBM(Human Body Model) 人体が帯電してデバイスに触れる 製造・検査中のオペレーター ゲート酸化膜破壊など
MM(Machine Model) 接触した装置や治具からの放電 テスター、ハンドラー等 電源ピン短絡・金属溶断
CDM(Charged Device Model) IC自体が帯電し接地時に放電 ピック&プレース中など 高速高電流による突入破壊

🧪 各試験モデルの条件と代表的規格

✅ HBM(人体モデル)

✅ MM(機器モデル)

✅ CDM(帯電デバイスモデル)


🧩 実務設計との接続点


⚠️ ESD試験と実態のギャップ

要素 試験条件 実際の製造現場
試験対象 単一ピン 多ピン同時放電もありうる
温度条件 室温 実装工程で高温/高湿の可能性
再現性 試験で安定 実環境ではランダム発生も

設計は“試験だけ通ればいい”ではなく、現場実態を意識すべき。


📚 教材的意義


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