ESD保護回路では、高電圧スパイクを安全に逃がすための素子が重要な役割を果たします。
ここでは、代表的なESD保護素子の構造とその動作原理について解説します。
素子名 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
ダイオード(Clamp Diode) | 単純・高速、低容量 | 低電圧I/Oの基本構成 |
GGNMOS(Gate-Grounded NMOS) | 放電時のみ動作、ON抵抗低い | パッド横・電源ライン保護 |
SCR(Silicon Controlled Rectifier) | 高電流耐性、トリガ必要 | 高耐圧I/O・パワーライン |
TLP素子/TVSダイオード | パッケージ外付け、応答早い | センサ端子、外部IF向け |
+3.3V
│
┌───┴───┐
│ │
→─┘ └─→ GND
入力パッド
[I/O]──┬───────┐
│ │
[D] [S]
└───┬───┘
[G]
GND
指標 | ダイオード | GGNMOS | SCR |
---|---|---|---|
応答速度 | ◎ | ○ | △(トリガ必要) |
電流耐性 | △ | ○ | ◎ |
容量負荷 | 小 | 中 | 大 |
レイアウト面積 | 小 | 中 | 大 |
esd_layout.md
:保護素子を活かすレイアウト設計へ© 2025 Shinichi Samizo / MIT License