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🧠 DRAM(Dynamic Random Access Memory)


📘 概要

DRAM(Dynamic RAM)は、1ビットあたり1トランジスタ+1キャパシタで構成される揮発性メモリです。
高集積・低コストを実現できるため、PC・スマートフォン・組込み機器などの外部メモリ(メインメモリ)として広く採用されています。

ただし、キャパシタに保持される電荷は自然放電により失われるため、定期的なリフレッシュ動作が必要です。


🔧 セル構造:1T1C DRAMセル

  WL
   |
   |
   o  ← アクセスFET
   |
   +------● キャパシタ
   |
  BL(ビット線)

⏱ リフレッシュとアクセスタイミング


🧪 特性と比較

項目 内容
集積度 非常に高い(1T+1C)
面積効率 ◎(1ビットあたり最小)
消費電力 リフレッシュによる電力増あり
速度 SRAMより遅いが高帯域化技術で補完
揮発性 揮発性(電源断で全データ消失)

🔌 DRAMの種類と応用

種類 特徴 用途
SDRAM クロック同期、シンプル構成 組込み・旧型PCなど
DDR / DDR2/3/4/5 データ転送を高速化 汎用メインメモリ
LPDDR系 低消費電力化、組込み用途向け スマートフォン、モバイルSoC
eDRAM 組込みDRAM。SRAMより高密度 キャッシュ用途(IBM系SoCなど)

🏗 SoCとの接続と制約


🔗 関連章(参照)


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