topics: [“機械設計”, “cad”, “freecad”, “python”, “設計思想”]
これまでの記事では、
を見てきました。
ただ、多くの現場設計者は
ここでこう思うはずです。
「でも、実務は Part Design だよね?」
この記事では、その疑問に正面から答えます。
Part Design を捨てずに、
設計条件だけをコード側に逃がす。
これが、現場で壊れない
コード設計の現実解です。
本記事で扱うのは、
「設計の役割分担」を明確にする方法です。
すべてをコードで描く話ではありません。
まずは完成状態の全体像です。

Params:設計条件(上流)Body:Part Design による形状(下流)設計の本体は Params 側 にあり、
形状はその結果として生成されています。
設計の本体は、
Sketch や Pad ではありません。
それを明確にするのが、
Spreadsheet です。

LEN = 120.00 mm
WID = 40.00 mm
THK = 8.00 mm
この状態を作ることが目的です。
この構成において、
コードが担う役割は最小限です。
形状そのものは、
一切コードで描きません。
これらは、
現場で使われ続けている理由があります。
一方で、
これらを Sketch の中に閉じ込めると、
後から追えなくなります。
設計条件は、
独立して読める場所に置く必要があります。
このアプローチの本質は、
「全部をコードにする」ことではありません。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 設計条件・判断 | コード / Spreadsheet |
| 形状生成 | Part Design(GUI) |
| 視覚確認 | CADビュー |
全部をコードにしない。
全部を GUI に任せない。
この分業が、
実務で壊れない理由です。
日常の運用は、非常にシンプルです。
Params(Spreadsheet)を開くSketch や Pad を
触る必要はありません。
04 は、
現場に置ける形にした回です。
コード設計は、
GUI CAD を置き換えるためのものではありません。
設計条件と設計判断を、
再利用可能な形で残すための方法です。
Part Design を使い続けながら、
上流だけをコード化する。
これが、
無理なく始められる
Full Code Mechanical Design の現実解です。
次回は、
この設計を Git でどう管理するか、
差分・再設計・引き継ぎの話に進みます。
本記事は、
設計条件と形状生成の役割分担を理解することを
目的としています。
FreeCAD の Spreadsheet や
Part Design の詳細仕様については、
公式ドキュメントをご参照ください。
※ 本記事は特定の製品・ライセンスの利用を
制限・推奨するものではありません。