topics: [“機械設計”, “cad”, “freecad”, “python”, “設計思想”]
GUI CAD から一歩進んで、
設計をコードとして記述する
という考え方があります。
次に出てくる疑問は、だいたいこれです。
「そのコード、どうやって書くの?」
この記事では、
設計意図を文章で整理し、それをコードとして表現する
という最小ステップを紹介します。
ここで重要なのは、
AIや自動化そのものではなく、
設計判断がコードとして残る という点です。
本記事で扱うのは、
「最小構成でコード設計を体験する」ことです。
GUI操作を覚える話ではありません。
コード設計というと、
いきなり複雑な API を書く印象を持たれがちですが、
本質はそこではありません。
重要なのは、
という点です。
設計者が頭の中で行っている判断を、
そのままコードに落とす
というだけの話です。
まず、形状を作る前に
設計条件と判断を文章で整理します。
例として、次のような設計を考えます。
この段階では、
まだ CAD も Python も使っていません。
整理した設計意図をもとに、
Python コードとして表現します。

ここで重要なのは、
設計判断そのものをコードにしている
という点です。
生成したコードを、
FreeCAD の マクロエディタ に貼り付けます。

この時点では、
は一切行っていません。
例えば、
板の長さによって板厚を切り替える設計判断は、
次のように書けます。
if L > 100:
T = 8.0
else:
T = 5.0
この数行だけで、
が明示的に残ります。
GUI CAD では、
この判断は操作の流れに埋もれてしまいます。
マクロを実行すると、
設計ルールに基づいた形状 が生成されます。

という状態になります。
ここで FreeCAD は、
形状を描く道具 ではなく、
コードの実行結果を確認するビューア
として振る舞っています。
誤解しがちですが、
コード設計は GUI CAD を否定するものではありません。
こうした点では、
GUI は今後も不可欠です。
変わるのは、
どこに設計の本体を置くか
という点です。
今回のアプローチは、
という話ではありません。
差分として残したい部分だけ を
コードに逃がす、という考え方です。
コード設計を始めるために、
大きな環境構築やツール変更は不要です。
この小さな一歩だけで、
設計は「作業」から
再利用可能な資産 に変わり始めます。
次回は、
Part Design を捨てずにコード設計を導入する方法
について扱います。
本記事中のコードは、設計手法の説明を目的とした例示です。
実運用や再配布を前提としたものではありません。
実際に使用可能な設計コードおよびライセンスについては、
以下のリポジトリをご参照ください。