🧱 【ハードウエア:03】aitl-physical-reference v2 : 物理ループ参照 ― 制御の前に凍結すべき銅と電流
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🧩 【AITL】v2 物理ループ参照
― 制御の前に凍結すべき銅と電流
この記事は aitl-physical-reference v2 を解説する技術記事です。
結論から言います。
v2 は「制御できるもの」を増やす版ではありません。
制御してはならない物理(銅・電流・外形)を凍結する版です。
❓ なぜ v2 が必要か
制御・FSM・PID・AI を議論するとき、
私たちは無意識にこう仮定しています。
- 電圧は出る
- 電流は流れる
- LED は点く
- GND は GND である
しかし、それらは論理ではなく物理の事実です。
v2 は次の問いにだけ答えるために存在します。
「制御を一切入れずに、電圧と電流の“完全なループ”を凍結すると何が残るか?」
🔁 v0 / v1 / v2 の違い(整理)
| Version |
役割 |
| v0 |
受動的な物理部品の寄せ集め |
| v1 |
論理 ↔ 物理の意味定義 |
| v2 |
実行可能な物理ループ(DRC clean) |
| v3 |
制御(FSM / PID)の挿入 |
v1 が
「このピンが High とは何か」
を定義したのに対し、
v2 は
「その意味が成立する“銅の形”とは何か」
を凍結します。
Fig.07 — v2 Schematic (Executable Physical Loop)

- 単一・閉じた V–I ループ
- 電流制限(R)と物理出力(LED)のみ
- 観測点(TP)は ループ非破壊
Fig.08 — v2 PCB Layout (DRC-clean, Manufacturable)

- Edge.Cuts 定義済み
- 未配線ゼロ/Zone の恣意性なし
- 物理制約がそのまま銅に反映
Fig.09 — v2 3D View (Embodied Reality)

- 実高さ・実クリアランス
- プローブ可視性を含む 実体としての境界
📏 v2 の設計原則(厳格)
v2 には できることより、できないこと が重要です。
含まれるもの(ONLY)
- 📐 明示的な Edge.Cuts(基板外形)
- 🔁 単一・閉じた電流ループ
- 🧮 電流制限要素(R)
- 💡 物理出力(LED)
- 📍 ループを破壊しない Test Point
含まれないもの(NEVER)
- ❌ MCU
- ❌ GPIO 意味論
- ❌ フィードバック
- ❌ タイミング
- ❌ 知能・判断
v2 は 制御の直前で止める ための版です。
🔄 物理ループとは何か
v2 が凍結するのは、次の 不可分な V–I ループ です。
これは論理構造ではありません。
物理事実です。
- どこで電圧が落ちるか
- どこで熱になるか
- どこを測ってもループが壊れないか
これらは 制御で決めてはいけない。
👁 観測可能性(Observability)
Test Point は次を満たします。
- ループを 切らない
- 電流経路を 変えない
- 測っても意味が 変質しない
「測れるが、触れない」
これが v2 の観測原則です。
🧱 AITL における v2 の位置づけ
| 層 |
役割 |
| LLM / AI |
意味・再設計 |
| FSM |
状態遷移 |
| PID |
連続制御 |
| v2 |
物理的な不変事実 |
| 物理 |
熱・光・電流 |
v2 は 最下層の凍結層。
🔒 安定性ルール(v2)
電流経路・V–I 意味・外形は変更不可。
変更が必要なら:
🧾 まとめ
- v2 は便利にする版ではない
- v2 は制御を守る版である
- 制御の前に、銅を凍結せよ
🔗 参考