topics: [“制御工学”, “PID制御”, “信頼性”, “シミュレーション”]
制御系は「動けばOK」ではありません。
長期運用では「いつ動くか(タイミング)」が壊れます。
本記事では、摩擦劣化(1000日相当)を与えたプラントに対し、
を比較し、
一見うまくいった制御が、実は信頼性制御として破綻していた
という事例を紹介します。
目的は 精度向上ではありません。
経年劣化下で、応答タイミング(Δt)を保てるか?
これを 信頼性(Reliability) の観点で評価します。
以下が結果の比較図です。

一見すると、AITL は「成功」に見えます。
AITL の応答をよく観察すると、
つまり、
タイミングは守ったが、可制御性を犠牲にした
状態になっています。
原因はシンプルです。
その結果、
Timing-oriented retuning alone can collapse motion authority.
(タイミングだけを守る再調整は、運動能力を破壊する)
これは バグではなく、設計上の必然的な失敗です。
この結果から分かることは明確です。
Reliability Control = 単一指標の最適化ではない
考慮すべき要素は少なくとも以下を含みます。
これらを 制約付きで同時に扱う設計問題です。
本記事では、
までを整理しました。
次回は、
振幅・飽和を制約とした Reliability FSM の設計
に進む予定です。