本記事では、AITL-controller が提供する
PID(リアルタイム制御)× FSM(状態遷移)× LLM(知能制御・再設計)
という三層制御アーキテクチャについて紹介します。
公式サイト:
https://samizo-aitl.github.io/aitl-controller-a-type/
GitHub リポジトリ:
https://github.com/Samizo-AITL/aitl-controller-a-type
AITL-controller は、
クラシカル制御(PID)・形式的制御(FSM)・知能制御(LLM)を統合した三層アーキテクチャを、
教育・研究用途で扱えるようにした軽量フレームワークです。
三層構造は、次のように役割分担されています。
PID は従来通り高速に回し、
ミリ秒単位の応答を扱う領域を担当します。
PID の集合を「どの状態でどれを使うか」管理する
監督レイヤです。
FSM は、
を管理します。
例:
このレイヤでは、LLM の強みである
といった能力を活かします。
従来の制御系は、PID と FSM によって構築できますが、
次のような課題があります。
AITL-controller の狙いは、
これらを LLM に担当させることで、
「自律的に改善する制御システム」
を、教育・研究レベルで構築可能にすることです。
aitl-controller/
├── core/
│ ├── pid/ # PID モジュール(安定性・性能保証)
│ ├── fsm/ # FSM モジュール(状態遷移)
│ └── llm/ # LLM モジュール(再設計・推論)
│
├── demo/
│ ├── inverted_pendulum/ # 倒立振子デモ
│ ├── quadrotor/ # クワッドロータ制御(例)
│ └── simple_robot/ # 小規模ロボット系
│
├── docs/
│ ├── architecture/ # 三層構造の解説
│ ├── math/ # PID, FSM の数式
│ ├── llm/ # LLM 制御の設計指針
│ └── examples/ # チュートリアル
│
└── assets/ # 図・ワークフロー資料
フレームワークの中核は core/ に集約され、
demo/ にすぐ動かせるサンプルが用意されています。
AITL-controller が想定する制御ループは次の通りです。
Sensor → PID → Actuator → Plant
↑ ↓
FSM ← LLM (Outer loop)
倒立振子デモでは、次のように三層が協調します。
LLM が直接アクチュエータを動かすことはありません。
制御構造そのものを改善する役割に徹する点が特徴です。
AITL-controller では、LLM に次の 3 つのタスクを割り当てています。
を、自然言語やコード生成を通じて改善します。
git clone https://github.com/Samizo-AITL/aitl-controller.git
cd aitl-controller
pip install -r requirements.txt
ドキュメントは、
公式サイト(GitHub Pages)にまとまっています。
AITL-controller は、以下の用途に向いています。
特に教育用途では、
「PID / FSM の基礎理解」
→「LLM による改善」
という流れを自然に学べます。
AITL-controller は、次の三層を統合した制御フレームワークです。
クラシカル制御を踏まえつつ、
AI 時代の新しい制御体系を学び・検証できる
教育/研究プラットフォーム
となることを目指しています。