【半導体:12】🧰 OpenLane1

― WSL2 + DockerでRTL→GDSを動かす環境構築(再現性重視)

topics: [“openlane”, “asic”, “eda”, “docker”, “wsl2”]


🧭 はじめに

OpenLane は、
RTL から GDSII までを一気通貫で流せるオープンな ASIC 設計フローです。
ただし、最初の関門は常に「環境構築」です。

この記事では目的を明確に絞ります。

OpenLane を「理解する」前に、
まず一度“最後まで流す”

そのための OpenLane1(Docker ベース)環境構築を整理します。


🧱 OpenLane1 とは何か(本記事の前提)

OpenLane には大きく 2 系統があります。

本記事は OpenLane1 のみを扱います。

OpenLane1 の特徴は以下です。

👉 環境理解よりも、設計フロー理解を優先するための選択肢です。


🖥 想定環境(ここは固定)

再現性確保のため、以下を前提とします。

※ macOS / Linux ネイティブ構成でも動作しますが、
本記事では扱いません。


🛠 事前準備(要点のみ)

WSL2

詳細手順は Microsoft 公式資料に従ってください。


Docker Desktop

ここが無効だと OpenLane は起動しません。


📦 OpenLane1 の取得とビルド

WSL2 上の Ubuntu で作業します。

cd ~
git clone https://github.com/The-OpenROAD-Project/OpenLane.git
cd OpenLane
make

✅ 動作確認(最重要)

必ず make test を実行してください。

make test

make test の意味

一通り起動できるかを確認するためのテストです。

これが通らない場合、
その環境では OpenLane は使えません。

先に進まず、環境を見直してください。


🎯 最初の成功体験(GDS 生成)

テストが通ったら、サンプル設計を流します。

make mount

コンテナ内で:

cd designs/spm
flow.tcl -interactive

フローを最後まで流し、
runs/ 以下に GDS が生成されていることを確認します。

※ サンプル設計や手順は OpenLane のバージョンにより
変わる可能性があります。
詳細は公式 README を併せて確認してください。


⚠ よくあるトラブル(典型例)

Docker / WSL2


ファイル配置


GUI 関連


🧠 なぜ OpenLane1 から始めるのか

OpenLane1 は、

という点で優れています。

OpenLane1 は EDA ツールではなく、
設計フローを一度「最後まで流す」ための教材です。


🚀 次のステップ

次の記事では、

なぜ OpenLane2 が別系統として存在するのか

を、設計思想の観点から整理します。


📝 まとめ

まずは一周、流しましょう。