本記事では、半導体デバイス物理から
コンパクト・モデル(BSIM4)、SPICE 解析、信頼性評価、
そして OpenLane を用いた VLSI 物理設計までを
一気通貫で学べるオープン教材「SemiDevKit」 を紹介します。
公式サイトおよび GitHub リポジトリ:
SemiDevKit は、以下のワークフロー全体をカバーする
オープンソースの教育用ツールキットです。
tcad/ 以下に、
1D Poisson / Drift–Diffusion 解法を中心とした
TCAD プレイグラウンドを用意しています。
市販 TCAD のように巨大でブラックボックスではなく、
数式から追える Python 実装です。
bsim/ には BSIM4 モデルを扱うツール群がまとまっています。
デバイス物理 → コンパクトモデルを橋渡しする構成です。
同じく bsim/ 内に SPICE 解析スクリプトがまとまっています。
Python + ngspice により、
モデル生成 → SPICE 実行 → 可視化まで自動化されています。
openlane/ には教育用途に最適化した
OpenLane-Lite 環境が含まれます。
spm などの最小規模デザイン収録商用ツールなしで IC 物理設計フローを体験可能です。
SemiDevKit/
├── tcad/ # デバイス物理(TCAD Playground)
│ ├── TCAD_PLAYGROUND
│ └── TCAD_PLAYGROUND_PZT
│
├── bsim/ # コンパクトモデル + SPICE解析
│ ├── Paramus
│ ├── BSIM4_ANALYZER_DC
│ ├── BSIM4_ANALYZER_CV
│ ├── BSIM4_ANALYZER_DIM
│ └── BSIM4_ANALYZER_RELIABILITY
│
├── openlane/ # 物理設計フロー
│ ├── openlane-lite
│ └── openlane-superstable
│
└── docs/ # ドキュメント(MathJax 対応)
git clone https://github.com/Samizo-AITL/SemiDevKit.git
cd SemiDevKit
cd bsim/BSIM4_ANALYZER_DC/run
python run_vd.py
python run_vg.py
BSIM4 モデルカードを生成し、
Vd–Id / Vg–Id の DC 特性を自動プロットします。
cd openlane/openlane-lite
./docker/run_in_docker.sh
実行内容:
docs/ 以下の理論ノートは GitHub Pages で閲覧できます。
含まれる内容:
コードと理論が直接リンクしています。
| コンポーネント | ライセンス | 説明 |
|---|---|---|
| ソースコード | MIT | 自由に利用・改変・再配布可能 |
| テキスト資料 | CC BY / CC BY-SA | クレジット必須 |
| 図表 | CC BY-NC | 非商用利用のみ |
| 外部リファレンス | 各元ライセンス | - |
SemiDevKit は、商用 TCAD/EDA に頼らず、
半導体デバイス物理から IC 物理設計まで
一気通貫で学べるオープン教材です。
特に強力な点は:
まずは、
bsim/BSIM4_ANALYZER_DC の DC 解析openlane/openlane-lite の GDS フローから試してみてください。