01.【FCMD】GUI CADから脱却して設計をコード化するという考え方

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はじめに

機械設計の多くは GUI CAD を使って行われていますが、 「この設計をもう一度作れと言われたら面倒だな」 と感じたことはないでしょうか。

私は設計を再利用可能な資産として扱うために、 GUI 操作ではなく コードとして設計を記述する 方法を取っています。

この記事では、その考え方を
Full Code Mechanical Design として紹介します。


GUI CAD の限界

GUI CAD は形状を作るには非常に便利ですが、 設計意図や判断理由が残りにくいという問題があります。

例えば、

といった情報は、操作履歴の中に埋もれてしまいます。

結果として、設計は「その場限りの成果物」になりがちで、 再利用や自動化が難しくなります。


設計をコードで書くという発想

設計をコードで書く、というと 「CAD を捨てるのか?」と思われるかもしれませんが、 そうではありません。

ここで言うコード化とは、

として記述することです。

形状そのものではなく、 形状が生成されるルール を残す、という発想になります。


Full Code Mechanical Design とは

Full Code Mechanical Design では、

という役割分担を取ります。

コードには、

がそのまま残るため、 「なぜこうなっているのか」を後から追うことができます。


GUI 操作とコード設計の違い

GUI CAD とコード設計の違いを簡単にまとめると以下のようになります。

観点 GUI CAD コード設計
再現性 人依存 高い
差分管理 困難 Git 等で可能
設計意図 残りにくい 明示的
再利用 手作業 パラメータ変更

特に「差分が取れる」という点は、 設計レビューや長期運用で大きな差になります。


どんな人に向いているか

この考え方は、すべての設計者に向いているわけではありません。

特に向いているのは、

逆に、単発・一品ものの設計では GUI CAD の方が速い場合もあります。


小さく始めるコツ

最初からすべてをコード化する必要はありません。

といった形で、 GUI CAD と併用 しながら始めるのがおすすめです。


おわりに

設計をコードで書くという考え方は、 効率化のためだけのものではありません。

設計を「その場限りの作業」から 再利用可能な知識資産 に変えるための方法です。

GUI CAD を否定するのではなく、 その限界を補う手段として、 コード設計という選択肢を持っておくと 設計の自由度は大きく広がります。


出典・補足

本記事は、以下の資料で整理している考え方を Qiita向けに要約・解説したものです。

本記事本文は「考え方の共有」を目的としています。 具体的なコードや資料の利用条件については、 上記ページをご参照ください。