本資料では、チップレットや2.5D/3D集積で用いられる標準的なチップ間インタフェース(Die-to-Die I/F)について、代表例とその比較、今後の技術潮流を解説します。
規格 | 帯域幅 | レイテンシ | 特徴 |
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UCIe | 32Gbps/lane(v1.1) | 数ns以下 | オープン規格、業界標準化中(Intel, TSMC等) |
XSR | ~112Gbps | 低 | SerDesベース、高速信号向け |
Bunch of Wires (BoW) | 2–16Gbps/lane | 低 | オープンなシリアルI/F(OIF主導) |
AIB | ~20Gbps | 低 | Intel独自規格、EMIBで採用 |
HBI (Hybrid Bonding I/F) | >1000Gbps/mm² | 超低 | TSV+Hybrid Bonding前提、先端プロセス向け |
UCIe Stack:
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| Protocol Layer | ← PCIe, CXL, etc.
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| Link Layer |
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| Die-to-Die PHY | ← 配線距離 < 2mm
観点 | 傾向 |
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配線距離 | 数mm以下(パッケージ内)を前提とした設計 |
信号方式 | NRZ/ PAM4による高速低電力I/O設計 |
オープン化 | UCIeやBoWを中心に業界が集約傾向 |
熱と実装制約 | 高帯域時の熱集中とEMI対策が課題 |
標準化されたDie-to-Die I/Fは、チップレット設計の普及と再利用性の鍵です。今後のIPベンダーやEDAツールも、UCIe対応を前提とした設計支援が進むと考えられます。