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📘 Appendix 2.3:インターポーザと再配線層(RDL)の積層構造

本資料では、2.5D/3Dパッケージにおけるインターポーザ配線構造や再配線層(RDL: Redistribution Layer)の積層レイアウトについて、典型構造と応用例を交えて解説します。


🧩 インターポーザ(Si)構造例

✦ 典型構成

Top View:
┌─────────────┐
│  Die1  Die2 │ ← 複数ロジックダイ
│   │     │   │
└────┬───────┘
     │  TSV  ↓
     │───────┐
     ▼       │
Bottom: RDL + bump array

### ✦ 積層断面例(断面図)
内容 特徴
Die層 複数ダイ μ-bump接続で配置
接続層 TSV + RDL 垂直配線+再配線構造
配線層 RDL層 (2–4層) Cu配線+PI絶縁
バンプ層 C4/Solder bumps パッケージ基板への接続

🔄 RDL構造(Fan-Out/WLP型)

✦ Fan-Out RDL構造概要

材料 目的
上部配線層 Cu + PI 信号ルーティング
中間層 Cu + PI(多層) 配線層(2–6層)
チップ埋込層 Mold樹脂 ファンアウト用スペース確保
下部接続層 Cuバンプ PCB接続(LGA/BGA)

✦ 特徴


🏗️ 多層化における設計ポイント

観点 留意点
寸法制御 各層の膜厚・幅・間隔を精密制御
熱応力 異種材料の熱膨張差を考慮
レジスト整合 マスクアライメント精度が要求される
平坦度 CMP処理による段差低減と露光精度向上

📌 まとめ

インターポーザやRDL構造は、チップ間の電気的・熱的・機械的インタフェースを構築する基盤です。これらの構造をいかに設計・制御するかが、高密度・高性能なパッケージングの成否を左右します