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🚀 OpenLane導入とフローの全体像

本節では、オープンソースEDAフロー「OpenLane」の導入手順と、RTLからGDS生成までの全体像を解説します。


📦 OpenLaneとは

OpenLaneは、The-OpenROAD Projectの一部として開発されている、デジタルLSI自動設計フローです。
Sky130 PDKと組み合わせることで、Verilog RTLから物理レイアウト(GDS)まで一貫して行えます。


🔧 必要な環境構築

1. リポジトリのクローン

git clone https://github.com/The-OpenROAD-Project/OpenLane.git
cd OpenLane

2. OpenLaneとPDKの取得

make pull-openlane
make pull-sky130-pdk

✅ 初回は1時間以上かかる場合があります


🗂️ ディレクトリ構成(抜粋)

OpenLane/
├── flow/                   # 実行用MakefileとPythonスクリプト
├── designs/                # ユーザー設計を配置(例: picorv32, gcd)
├── PDK_ROOT/               # sky130 PDKを含むディレクトリ(自動生成)
└── config.tcl              # グローバル設定

📈 OpenLaneの設計フロー(概要)

以下のようなステップを、PythonまたはMakefileで一括処理します。

ステップ 説明 使用ツール
1. Synthesis 論理合成(Verilog → gate) yosys
2. Floorplan 配置計画(コア領域・ピン配置) init_floorplan
3. Placement 論理セルの配置 OpenROAD
4. CTS クロックツリー合成 OpenROAD
5. Routing 配線処理 OpenROAD
6. DRC/LVS 物理検証 Magic, Netgen
7. GDS出力 版下ファイル生成 KLayout, Magic

✅ 教育活用の意義


📝 備考