.meas
による自動評価本ディレクトリでは、ngspice
の .meas
コマンドを用いて、Vg–Id
特性からMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)を自動抽出する手法を示します。
Sky130
PDKのNFETモデル(例:sky130_fd_pr__nfet_01v8
)ngspice
の .meas
コマンド.spice
ファイルに .meas
文を追加03_vth_extraction/
├── run_vth_sweep.py ... Vg–Id特性を掃引し、.meas付きspiceを生成
├── templates/
│ └── meas_template.spice ... .meas文を含むSPICEベーステンプレート
├── output/
│ ├── vth_W1.0_L0.15.log ... ngspice出力ログ
│ └── vth_W1.0_L0.15.dat ... 抽出されたVth結果
└── plot_vth.py ... 抽出Vthをグラフ表示(複数W/L条件対応)
.meas vth find VGS when I(D) = 1e-6
この例では、ドレイン電流が 1µA となるゲート電圧 VGS をしきい値 Vth と定義しています。
python3 run_vth_sweep.py
指定したW/L条件で複数の.spiceファイルを生成し、.meas評価込みで ngspice を実行します。ログから .meas 結果をパースし、CSV保存・グラフ化が可能です。
• W/LごとのVthの傾向を視覚化
• 電源電圧・温度などの影響を比較することで特性ばらつきや設計限界を把握
• .meas による Idsat 抽出(ドレイン電流の最大値など)
• P型素子(pfet)や高耐圧素子への拡張
• 温度スイープ対応による温度依存性の評価
• 第2章:Sky130実験とSPICE特性評価
• 第1章:Pythonによる自動化ツール群