物理設計の完成後、レイアウトと回路の整合性を確認するために行われるのが
DRC(Design Rule Check)
、LVS(Layout vs. Schematic)
、ERC(Electrical Rule Check)
です。
これらは設計ミスの早期発見と製造性の確保に不可欠であり、
OpenLaneなどのツールでも自動化フローとして組み込まれています。
項目 | 検査対象 | 主なエラー例 |
---|---|---|
DRC |
レイアウトの寸法・ルール違反 | 配線幅不足、層間距離違反、オーバーラップ |
LVS |
回路図とレイアウトの論理的一致 | インスタンスの不一致、端子名の不整合 |
ERC |
電気的制約違反 | 未接続ノード、複数ドライバ、メタ安定懸念 |
Magic
を用いた DRCmagic -d XR -rcfile sky130A.magicrc
DRC違反箇所をGUIで表示
自動修正ではなく、設計者が意図を理解して修正
するNetgen
による LVS回路図とレイアウトのネット構成を比較
blackboxモジュールやマクロ使用時は注意
ERC
スクリプト実行Xschem
や Magic
と連携した ERC補助スクリプト
を使用可能未接続ノードの自動検出
、VDD-GND間の短絡確認
などmake drc
、make lvs
などのターゲットで 自動実行可能
ログをパースしてエラー箇所の統計を取得
したり、トレーサビリティ構築
に活用できる