本節では、nMOSとpMOSを組み合わせて構成されるCMOSインバータの動作原理を学びます。
MOSトランジスタが論理スイッチとしてどのように使われるかを、構造・電圧条件・電流経路の観点から理解し、「0→1」「1→0」の論理反転がどのように実現されているかを整理します。
CMOSインバータは、以下の構成を持ちます:
図1.5-1:CMOSインバータの構造図と記号図

入力(IN) | pMOS | nMOS | 出力(OUT) | 状態 |
---|---|---|---|---|
High(”1”) | OFF | ON | GND(”0”) | 論理反転 |
Low(”0”) | ON | OFF | VDD(”1”) | 論理反転 |
図1.5-2:入力変化に対する出力応答

図1.5-3:入力・出力の波形例(遅延を含む)

📎 次章:第2章 組み合わせ回路の設計と構成(chapter2_comb_logic/
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