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1.5 CMOSインバータの構造と動作

本節では、nMOSとpMOSを組み合わせて構成されるCMOSインバータの動作原理を学びます。
MOSトランジスタが論理スイッチとしてどのように使われるかを、構造・電圧条件・電流経路の観点から理解し、「0→1」「1→0」の論理反転がどのように実現されているかを整理します。


🔹 CMOSインバータの構造

CMOSインバータは、以下の構成を持ちます:

図1.5-1:CMOSインバータの構造図と記号図
![図1.5-1 CMOSインバータ構造](../images/cmos_inverter_structure.png)


🔹 動作の基本(入力と出力の関係)

入力(IN) pMOS nMOS 出力(OUT) 状態
High(”1”) OFF ON GND(”0”) 論理反転
Low(”0”) ON OFF VDD(”1”) 論理反転

図1.5-2:入力変化に対する出力応答
![図1.5-2 CMOSインバータの論理動作](../images/cmos_inverter_logic.png)


🔹 動作波形と遅延

図1.5-3:入力・出力の波形例(遅延を含む)
![図1.5-3 CMOSインバータの遅延波形](../images/cmos_inverter_waveform.png)


🔹 消費電力とCMOSの優位性


✅ まとめ


📎 次章:第2章 組み合わせ回路の設計と構成(chapter2_comb_logic/