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02_jis_iso_rules.md

📘 JIS / ISOに基づく幾何公差の記法と図示ルール

📘 GD&T Notation and Representation Based on JIS / ISO Standards

本章では、JIS B 0021 および ISO 1101 に基づく幾何公差の記法規則と、図面上での表記方法・矢印・補助記号の使い方を解説します。

This section explains the GD&T notation rules based on JIS B 0021 and ISO 1101, including how to indicate geometric tolerances on drawings, the use of symbols, arrows, and datum references.

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🧭 基本記法のルール / Basic Notation Rules

✅ 公差枠（Feature Control Frame）

| 幾何特性記号 | 公差値 | 資材状態 / モディファイア | 基準 / Datums |

例（位置度）：

| Ⓜ | 0.2 | M | A | B | C |

• Ⓜ：位置度（Position）
• 0.2：許容値（Tolerance value）
• M：最大実体状態（Maximum Material Condition, MMC）
• A, B, C：使用される基準面や軸

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✅ 基準（Datum）の定義と優先順位

• 複数基準は 左から右へ 優先順位を持つ
• 基準には通常、アルファベット（A, B, C…）を使用
• 公差枠内での基準指定は軸・面・線などに基づく

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📐 図面上の配置ルール / Placement Rules on Drawings

🖊️ リーダー線と公差枠の配置

• 公差枠は対象フィーチャーを指す矢印に接続
• 必要に応じて補助記号（⏤, ⌀, SΦ など）を使用
• データム記号は、角付きフレーム（箱）内にアルファベットで記載

例：
┌───────┐
│ ⊥ | 0.1 | A │
└───────┘
   ↑
   └── 対象面を指すリーダー線

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🔣 補助記号 / Auxiliary Symbols

記号	意味（日本語）	英語名称
⌀	直径	Diameter
SΦ	球の直径	Spherical Diameter
⏤	表面	Surface
M	最大実体状態	Maximum Material Condition (MMC)
L	最小実体状態	Least Material Condition (LMC)
U	公差追加可能状態	Regardless of Feature Size (RFS)

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🧩 JISとISOの差異（補足） / JIS vs ISO Differences (Supplement)

項目	JIS B 0021	ISO 1101
記号体系	原則同一	原則同一
表記言語	日本語（和文表記併用可）	英語・記号中心
使用頻度	日本国内の図面に多い	グローバルな取引・設計で使用
注意点	和文寸法と混在する場合あり	英文寸法・単位（mm）統一推奨

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🧠 実践上の注意点 / Practical Tips

• 基準は明確かつ一貫して設定する（複数図面間の整合性を確保）
• 寸法公差と幾何公差の冗長記載に注意
• 基準面の選定は、組立・測定の現場性を考慮すること

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🔗 関連資料 / Related Documents

• 01_gdt_basics.md: 記号と意味の一覧
• 03_creo_examples.md: CreoでのGD&T表記例
• JIS B 0021（日本工業規格）：幾何公差に関する定義
• ISO 1101: Geometrical tolerancing — Notation and rules

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