本章では、ニューラルネットワーク(NN)を制御器として活用するための
基礎的な理論と実装構成を学びます。
特に、関数近似器としてのNNの役割に着目し、非線形制御や適応制御への展開を探ります。
ニューラルネット(NN)は、非線形関数の近似器として以下のような制御に応用できます:
以下は、制御対象 $P$ に対するNN制御器 $f_\theta(\cdot)$ の一般構成です:
[ reference r(t) ]
↓
+———–+
| NN f_θ | ← 入力:r(t), y(t), e(t) など
+———–+
↓
[ u(t) ] → [ Plant P ] → [ y(t) ]
手法 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
Inverse Model | 出力 → 入力の関係をNNで学習(制御器そのもの) | シンプルだが精度依存 |
Direct NN Control | NN出力をそのまま制御指令に使う | 汎用性高いが学習が難しい |
NN-PID | PID出力にNN補正を加える | 安定性と柔軟性の両立 |
Hybrid(LLM含む) | ルール+NN制御、AITL構想など | 状況依存の判断に強み |
実験内容 | 使用ツール |
---|---|
NN-PID制御の設計と評価 | nn_pid_control.py / PyTorch |
系の逆モデル学習と制御 | Jupyter Notebook / CSVデータ |
PID vs NN制御の比較 | 04_ai_vs_classical.md にて展開 |
part06_ai/
, part09_llm/
:知能制御への拡張