第12章:ChatGPTで比較分析する
Chapter 12: Comparing Tech Stocks Using ChatGPT
12.1 比較することの意義
- 同じセクター内でも、企業ごとに強み・収益性・将来性は異なる。
- 比較することで、「自分に合った銘柄」「割安な銘柄」が見えてくる。
- ChatGPTを使えば、効率的に定性・定量情報を整理できる。
12.2 比較項目の基本軸(テンプレート)
項目 |
目的 |
1. 主な事業領域 |
どの分野に注力しているか |
2. 収益構造・利益率 |
安定性・成長性の指標 |
3. 強み・競争優位性 |
長期保有に値するかの判断軸 |
4. リスク |
市場・財務・政策など多面的に |
5. 成長戦略 |
今後の展開とビジョン |
12.3 ChatGPTプロンプト例(企業比較)
# 例:NVIDIAとAMDを比較
「NVIDIAとAMDの企業比較を、次の5項目に沿って表形式でまとめてください:
①事業領域 ②収益性 ③強み ④リスク ⑤成長戦略」
→ 出力された内容をさらに手動で補完・検証することで、一次判断の材料にできる。
12.4 比較結果の整理例(NVIDIA vs AMD)
項目 |
NVIDIA |
AMD |
主な事業領域 |
GPU(AI・ゲーム・データセンター) |
CPU・GPU(PC・ゲーム・サーバ) |
収益性 |
高い(利益率40%超) |
中程度(15〜20%) |
強み |
CUDA・AI市場支配・技術先行 |
コスパ・製品ラインの柔軟性 |
リスク |
価格高騰による需要減少、競争激化 |
市場シェアの奪取競争、粗利の変動性 |
成長戦略 |
AI・自動運転・Omniverse |
サーバ市場・クラウド向け拡大 |
12.5 その他の比較対象例
比較対象 |
用途・背景 |
Tesla vs BYD |
EV市場での成長性とグローバル戦略 |
ASML vs TSMC |
半導体装置 vs 半導体製造の立場 |
Microsoft vs Google |
クラウド事業・AI競争・広告収益構造 |
Palo Alto vs CrowdStrike |
サイバーセキュリティの収益モデル比較 |
12.6 比較分析の落とし穴に注意
- ChatGPTの情報はあくまで「参考」。最新のIR資料・株価動向は別途チェック必須
- 評価軸は「自分の目的」によって変わる(成長性?配当?安定性?)
- 完璧な銘柄など存在しない → 「比較=選別ではなく理解の深化」と捉える
12.7 まとめ
- ChatGPTでの比較分析は「構造化・可視化」に向いている
- 比較で気づいたことを、自分のポートフォリオ判断に活かす
- 次章では「自分だけの銘柄リスト」を構築していく
📌 次章:自分だけの銘柄リストを作る(Chapter 13)へ進む