第11章:銘柄を深掘りする
Chapter 11: Deep Dive into Individual Tech Stocks
11.1 銘柄を「深掘り」する理由
- ETFで見つけた企業が本当に魅力的かどうかは、事業内容・競合優位性・成長性などを調べることで見えてくる。
- 「名前を聞いたことがある」だけで投資せず、自分の判断基準を持つことが重要。
11.2 企業分析の基本5項目
観点 |
チェックポイント |
1. 事業内容 |
何を売っていて、誰が顧客か? |
2. 売上構造 |
売上高の推移、主力製品の割合は? |
3. 競合と強み |
他社と比べた優位性はあるか?技術・特許・ブランドなど |
4. 財務体質 |
利益率、キャッシュフロー、負債比率など |
5. 将来性 |
今後の成長戦略、注力分野、グローバル展開は? |
11.3 ChatGPTで企業を深掘りする方法
# プロンプト例:
「NVIDIAという企業の事業内容・強み・今後の成長戦略を投資家向けに解説してください」
• 決算資料やニュースを要約
• 強みやリスクを定性的に整理
• 他社との比較分析にも有効(次章参照)
11.4 公式情報源とその読み方
情報源 |
説明 |
ポイント |
IR資料(Investor Relations) |
企業の決算報告・説明会資料 |
「成長戦略」「重点投資領域」に注目 |
決算短信 |
収益・利益の速報値 |
売上成長と利益率に注目 |
企業Webサイト |
製品情報・ビジネス概要 |
全体像や価値提供の方向性を確認 |
✅ 上場企業であれば、必ず年4回のIR資料が公開されている
✅ 海外企業もIRページに「英語での投資家向け情報」が豊富
11.5 分析結果をまとめる形式(例)
項目 |
内容(NVIDIAの場合) |
主な事業 |
GPU(グラフィックス・AI演算)/データセンター向けソリューション |
強み |
AI需要とGPU支配率。CUDAなど独自プラットフォーム |
収益性 |
高収益モデル(利益率40%以上) |
将来性 |
AIインフラ/自動運転/Omniverse分野への展開 |
リスク |
技術革新の速さ、競合の台頭(AMD・Intel) |
11.6 まとめ
- ETFで発見した企業を、「自分の目で評価する」プロセスが成功への鍵
- ChatGPT × IR情報の組み合わせで、初心者でも説得力ある分析が可能
- 次章では、複数銘柄の「比較分析」に進む
📌 次章:ChatGPTで比較分析する(Chapter 12)へ進む