AITL-H

🔄 FSM 理論 – 制御層の中核ロジック

FSM(有限状態機械)は、AITL-Hの第2層「制御層」における中核ロジックです。
人型ロボットにおける「行動の流れ」や「条件分岐」を構造的に記述・制御するために用いられます。


🧩 FSMとは

FSM(Finite State Machine)は、以下の要素から構成されます:

FSMを用いることで、複雑なロジックを視覚的かつ論理的に記述・管理できます。


🔁 状態遷移の例

[起動待機]
   │(起動コマンド)
   ↓
[立ち上がり動作]
   │(完了信号)
   ↓
[歩行状態]
   │(障害物検知)
   ↓
[停止状態]

🧠 AITL-H における役割

FSMは、LLM層からの高次判断を受けて、物理層(PID制御)に対して具体的な動作指令を出す中間制御層を担います:

上位 LLM(推論層)→ FSMへ 例:会話から「座って」命令を抽出
中位 FSM(制御層) 状態遷移:歩行中 → 停止 → 座る
下位 FSM → PID制御 各関節に目標角度を伝達

📂 構成ファイル(予定)

ファイル名 役割
fsm_engine.py FSMのコアエンジン(状態・遷移・入力管理)
fsm_state_def.yaml 状態定義・遷移条件を記述する設定ファイル
fsm_simulator.ipynb FSM動作の可視化とテスト用ノートブック
docs/fsm_design_notes.md 設計方針・導入手順・使用例・LLM連携方法

📚 応用と拡張


🧠 FSM制御の教育的意義

FSMは、以下のような教育効果を持ちます:


✍️ 制作者より

FSMは単なる状態制御ではなく、「知能と物理の橋渡し」として重要な役割を果たします。
AITL-Hでは、FSMを構造的制御の基盤として位置づけ、教育・PoC・実装の全てで活用していきます。